
「通販詐欺サイトの特徴を教えてほしい!」
「どこをどう見れば偽物や偽サイトって見分けられるの?」
このようなお悩みをすべて解決します。
- 本記事の監修
あなたを悩ます悪質なネット通販詐欺サイトを100サイト分析しました。
「いずれ役に立つのでは?」と思い、日々の傾向をExcelに記録していたのです。

実際に100の通販詐欺サイトにアクセスした経験から
「今の通販詐欺はどんな手法であなたたちをだまそうとしているのか?」
「どういうところに気を付ければ詐欺被害を防ぐことができるのか?」
という普通では明らかにできない悩みを「偽サイトの特徴と見分け方10選」として具体的に解決できる内容でまとめています。
おそらく通販詐欺サイトを100サイト分析した人はあまり見当たらないので、かなり貴重な内容になります。ぜひご覧ください。
タップできるもくじ
- 1 【通販詐欺100サイト分析してわかったこと】偽物、偽サイトの特徴と見分け方10選!
- 1.1 ①FAX番号が空欄になっている(9/100サイト)
- 1.2 ②文字の書体がおかしい(10/100サイト)
- 1.3 ③存在しないお店の決済案内がある(10/100サイト)
- 1.4 ④別シーズンの商品を推している(10/100サイト)
- 1.5 ⑤メールアドレスが他の詐欺サイトでも使われている(10/100サイト)
- 1.6 ⑥送料の金額がおかしい(10/100サイト)
- 1.7 ⑦専用出品が売られている(11/100サイト)
- 1.8 ⑧値引き率が大きい(12/100サイト)
- 1.9 ⑨メルカリの無断転載がある(19/100サイト)
- 1.10 ⑩お支払方法が矛盾している(33/100サイト)
- 1.11 【参考】その他の通販詐欺の特徴・見分け方
- 2 もし通販詐欺にあってしまったらどうすればいい?
【通販詐欺100サイト分析してわかったこと】偽物、偽サイトの特徴と見分け方10選!
①FAX番号が空欄になっている(9/100サイト)
ショップの会社概要にある「FAX番号」が空欄になってるサイトが複数ありました。
一項目だけ空白になっているので、パッと見れば目立つかなと思います。
重要なのは「会社概要」ページを見ること、FAX番号が空欄になっていることが怪しいと気付くことでしょう。
🛒FAX番号が空欄になっている通販詐欺サイト
・cucan online shop クーカンオンラインショップ
②文字の書体がおかしい(10/100サイト)
日本人向けのサイトなのにショップ内に中国語(簡体)が混じっていることがあります。
上の画像のように一部分(販売責任者:福岡の「岡」)だけがおかしい書体になっているパターンもあれば
説明文章の中に全体的に中国語が散りばめられているパターンもありました。
先ほどの「①FAX番号が空欄」と同じように、こちらも眺めてもらえれば気付く範囲かなと思います。
とにかく初めて訪れるショップはいろいろと案内を見た方がいいですね。
その中で少しでも言語に違和感を感じたら怪しむ癖をつけましょう。
🛒文字の書体がおかしい通販詐欺サイト
③存在しないお店の決済案内がある(10/100サイト)
お支払方法について細かく説明されているのですが、その中でもNP後払い(注文後に届く請求書をコンビニなどで支払う方法)に注目してください。
コンビニのロゴが小さいので見落としやすいのですが、スリーエフ(右端から2番目の紺+記号3色)のマークが確認できます。
実はこのスリーエフ、2018年1月までに閉店し廃業しているんです。
株式会社スリーエフの事業は、L・TF社の経営管理、「gooz」店の運営、商品の企画開発並びに供給の3点に集約されることになる(「スリーエフ」「q's mart」運営は廃業)。
順次、「ローソン・スリーエフ」への転換が進められ、2018年1月31日までに「スリーエフ」「q's mart」は全て閉店した。
なので実質、存在しないお店での決済案内をすすめていることになります。
通販詐欺サイトによって上の画像のように、別の案内イメージも使われています。
ですので、この見極めはちょっと難しい部分かなと感じています。
ちなみにスリーエフだけではなく、ampm(上の画像:NP後払い欄の右端中段)も2011年12月に日本から消滅しているため存在しません。
その後am/pm店舗は、ファミリーマート店舗への転換もしくは閉鎖が進められ、2011年12月10日に大阪府箕面市と吹田市の最後の2店舗が閉鎖され日本国内から消滅した
ではなぜこんなことが起きているのかというと、通販詐欺サイトは何年も前から正規ネットショップの案内画像をコピーして使いまわしているからです。
ampmが2011年になくなっているということは、それ以前の通販サイトの画像をコピーして使っているということになるので、単純に考えて2011年より前から今この時代までずっと通販詐欺は存在しているということになります。

だから自分たちで身を守る必要があるんです。
通販詐欺サイトを100サイト見てきた中で、スリーエフとampmの支払い案内を表示しているショップはちらほらありました。
とりあえず、今はこの2店舗のロゴマークを注意して見ることを意識してもらえればいいかなと思います。
🛒存在しないお店の決済案内がある通販詐欺サイト
④別シーズンの商品を推している(10/100サイト)
「③存在しないお店の決済案内がある」で少しふれましたが、通販詐欺サイトは正規ネットショップの過去画像を使いまわしています。
ですので季節もののシーズン商品画像があると、時期的におかしいとわかりやすいので偽通販の判別がしやすいです。
上にある画像はキャンペーン期間まで書かれているのでわかりやすい例です。
こちらの画像は年代が書かれているので一目瞭然ですね。
冬なのに夏の商品を推していたり、夏なのに冬に使う製品の広告が目立ったり、商品バナーの画像は結構見分けやすいポイントかなと思います。
🛒別シーズンの商品を推している通販詐欺サイト
⑤メールアドレスが他の詐欺サイトでも使われている(10/100サイト)
ショップの連絡先メールアドレスが詐欺サイト同士で使いまわされているケースが多いです。
例として上の画像にある「sale@hotolk.com」は、下の画像にある他の詐欺サイトでも使用されていました。
言い換えれば、同じ詐欺グループが運営しているということになります。
もし心配であれば、訪れたショップのメールアドレスを検索で調べてみると安心かもしれません。
🛒メールアドレスが他の詐欺サイトでも使われている通販詐欺サイト
⑥送料の金額がおかしい(10/100サイト)
送料の額が統一されていない詐欺サイトも多いです。
たとえば「全国一律送料428円、お買い上げ金額5000円以上で送料無料」と目立つように書かれているこのサイト。
別のところには「送料全国一律700円、6000円以上お買い上げで送料無料サービス実施中」と書かれてしまっており、送料にかかる額が先ほどと矛盾してしまっています。

違う通販詐欺のパターンも見てみましょう。下の送料についての画像をまとめてみます。
送料:全国一律540円
メール便:全国一律220円
送料無料:お買い上げ3000円以上
代引き手数料無料:お買い上げ3500円以上
同じサイトの別ページにも送料の説明がありました(以下)こちらもまとめてみます。
送料:全国一律700円
メール便:全国一律190円
送料無料:お買い上げ6000円以上
代引き手数料無料:なし(引き換え金額10,000円未満:300円+税、10,000円以上:400円+税)
見比べてみるとわかる通り「送料・メール便・送料無料額・代引き手数料」すべてにおいて違いますよね。
サイト内で送料の説明が統一されているかいないか、ここは注目して確認したいところです。
🛒送料の金額がおかしい通販詐欺サイト
⑦専用出品が売られている(11/100サイト)
普通の通販サイトで特定の個人に向けた商品を売ることはありませんよね?
もしあったとしても、誰もが購入できる状態にすることはありえないはずです。
そのような「○○様専用」や「○○様確認用」の文字が商品画像に書いてあったり、商品名に入っている状態で売られているサイトは詐欺です。
フリマサイトから商品ページをそのまま盗んで貼り付けているだけなので、こんな理解できない変なことが起こっているのです。
ただ全部が全部こうなっているわけではないので、偶然見つけられたら回避できるくらいの確率だと思ってください。
🛒専用出品が売られている通販詐欺サイト
⑧値引き率が大きい(12/100サイト)
ショップの商品が全品大幅な値引きをされていたり、とてもお買い求めしやすい値段に設定されていたら要注意です。
もしあなたの欲しいものがすごく安く売られていたり、なかなか手に入らないレアな商品が格安で販売されていたらどうしますか?
おそらく物欲に負けて買ってしまいますよね…。
この手法は「今だけ!」だったり「限定セール!」だったりと、消費者の心にダイレクトに訴えてくるパターンが多いのでだまされやすいです。
被害を防ぐには今一度冷静になって「常識的にあり得ないよな…」と自問自答することが一番なのですが、通販詐欺サイトも巧妙な手口であなたの心に入り込んできます。
・値引き率が大きい
・半額で統一されている
・同じ値段に設定されている
見分け方はいろいろあるのですが、見分けられてもその商品が欲しいので怪しむ程度、どこかでショップを信じて購入してしまう人が多いです。
だます方が100%悪いのですが、値段を疑って買い物する勇気も私たちには必要なのかもしれません…。
🛒値引き率が大きい通販詐欺サイト
⑨メルカリの無断転載がある(19/100サイト)
「⑦専用出品が売られている」とかぶるのですが、こちらはメルカリと堂々と書かれているパターンです。
メルカリを使っている方なら一発でわかると思いますが、商品詳細の説明がメルカリで出品するときの選択項目そのままなんですよね。
もしメルカリを利用していなくても、商品説明に「らくらくメルカリ便」や「出品」という言葉があればそれはフリマサイトから無断転載してきたものだと思っていただいて大丈夫です。
上の画像のように「メルカリ出品」なんて書かれてしまっている商品もたまにあります。
もっと確実に見分けるならば、ショップの検索窓に「メルカリ」と打ち込んで検索してみてください。
画像では1925件もヒットしています。無断転載の現実がとてもよくわかる数字ですね。
🛒メルカリの無断転載がある通販詐欺サイト
⑩お支払方法が矛盾している(33/100サイト)
通販詐欺サイトを100個見てダントツで多かった特徴は、お支払方法が矛盾していることでした。
ショップ内にお支払方法の説明案内がいくつかあるのですが、書いてある場所によって言っていることが違うという特徴があります。
特に多かったのはクレジットカードが使えるのか使えないのかが曖昧になっているパターンです。
いろいろな正規ネットショップから画像をコピーしすぎて、サイト内でお支払方法の案内がバラバラになってしまっているという方が適切かもしれません。
確率にすると10の通販詐欺サイトのうち3サイトはお支払方法が矛盾しているので、決済関連でおかしいと思ったら即座に購入をやめることをおすすめします。

銀行振込を指定してきたら怪しみましょう。
🛒お支払方法が矛盾している通販詐欺サイト
【参考】その他の通販詐欺の特徴・見分け方
・公式サイトから注意喚起が出ている
・会社の情報が複数ある
7/100サイト 該当
・個人情報入力時の都道府県の順番がおかしい
・扱っている商品のカテゴリが多すぎる
・お店のメールアドレスの評判がよくない
6/100サイト 該当
・ショップ内の日本語がおかしい
・免許なしでお酒の販売をしている
・お店の住所がカタカナで書かれている
5/100サイト 該当
・楽天市場からの無断転載がある
・お店の各SNSリンク先に移動できない
・お店のメールアドレスが複数ある
・クレジットカード入力画面がない
4/100サイト 該当
・会社情報が他の詐欺サイトと同じ
・お店の住所は日本なのに電話番号は外国
・商品代金以外に必要なお金の案内がちがう
・スマホのショップ名表示が変わる
・お店の電話番号の評判がよくない
3/100サイト 該当
・商品一覧の文字がおかしい
・商品レビューがカタカナになっている
・ウソのお店の説明案内をしている
・特定商取引法がない
・金券の値引きがされている
2/100サイト 該当
・電話番号が別の会社
・ショップ名に悪い評判がある
・資格がないのに認定優良ショップと表示
・ショップ名がない
・運営が別の会社になっている
・ショップ内のリンクが用意されていない
・同じLINE IDが詐欺サイトで使い回されている
・BUYMAの無断転載がある
・ショップからのお知らせがおかしい
・ヤフオクの無断転載がある
・会社の情報に違和感がある
1/100サイト 該当
・リアルタイム購入の通知が大量
・商品の画像がない
・公式サイトの作りを丸々パクっている
・お支払の案内が違っている
・商品ではないものを商品化している
・古い年代の商品バナーが目立つ
・総合ショップなのに靴だけしか売っていない
・FAX番号の評判がよくない
・売り切れを売っている
・他のお店の利用規約を使っている
・ラクマからの無断転載がある
・PC画面だと商品が表示されない
・お店のコンセプトがブレている
・お支払いの期日が矛盾している
・会社情報がない
・お店の商品がない
・お店の市外局番と住所が一致しない
・ログイン画面に知らない人の名前がある
・たばこ小売販売業の許可がない
・ショップ名が2つある
・決済方法がない
・住所は日本なのに国際電話番号で案内している
・お店のメールアドレスがない
・ポイント付与率の説明がバラバラ
・文体がおかしい
・セールと書いてあるのにセールをしていない
・サイトのレイアウトが雑に作られている
・商品交換対応に矛盾点がある
・怪しいレビューがある
・都道府県の表示がおかしい
・お店の住所が細かく書かれていない
・送料が発生しないように調整されている
・日本の住所が選べない
・別の運営会社がある
・値段が小数点で表示されている
もし通販詐欺にあってしまったらどうすればいい?
今回は通販詐欺サイトを100個分析した経験から「偽サイトの特徴と見分け方10選」をお伝えさせていただきました。
これを見て購入を考えなおしたり、詐欺被害にあわずに済む人がいれば幸いです。
しかし現実はそんなに甘くはないでしょう。
・詐欺サイトに会員登録してしまった
・購入してしまった後に怪しいと思いここへ来た
・商品が届かず連絡も返ってこない状態
何かしら不安があってこのページにお越しになる人の方が多い気がします。
そのお悩みを解決したいと思い「ネット詐欺にひっかかってしまったらどうすればいい?」というページを作りました。ぜひご活用ください。